医師会の仕事

2-1.病診連携・生涯教育・学術−病診連携


病診連携担当の仕事

 昨今の日本社会における超高齢化や疾患の多様化により、診療所と病院の連携の在り方も変遷しつつあります。本会では「診療所から専門医のいる病院へ紹介」という従来からある連携のみならず、病院へ通院中で、安定期にある患者さんを診療所に紹介するためのシステムを作り、在宅で療養中の患者さんが、なんらかの理由で急に入院が必要になったときにスムーズにベッドが確保できるよう、バックベッドシステムを構築しています。また、最近増えている自然災害や感染症に備えて、医療連携についても検討・協議しています。

 本会は、現在、大阪市北区内の7つの病院(大阪府済生会中津病院、大阪中央病院、北野病院、桜橋渡辺病院、住友病院、行岡病院、加納総合病院)と定期的に協議する場をもち、先述した内容などをテーマとして、意見交換しながら、連携の深化・維持に努めています。今後も時代に応じて、患者さんがどのような状況にあろうと、シームレスな医療を提供できるように、検討を重ねていきたいと考えています。

(2022年8月:担当理事 古林 圭一)