病診連携

桜橋渡辺病院

心臓血管センター 不整脈科 田中耕史


桜橋渡辺病院における植込み型不整脈デバイス治療の紹介〜リードレスペースメーカー、皮下植込み型除細動器

植込み型不整脈デバイスには徐脈性不整脈に対して脈を確保させるペースメーカー、心室頻拍・心室細動といった致死性心室性不整脈に対して除細動を行う植込み型除細動器(ICD)、低心機能症例に対して右室と左室を同時にペーシングすることにより心機能改善を図る両心室ペースメーカー(CRT-P、CRT-D)がある。これらのデバイスは本体(ジェネレーター)を胸部に植込み、鎖骨下静脈を介してリードを心臓内に留置するが、植込み後も、リードの断線やデバイスの感染といった合併症を起こすリスクが一生ついてまわる。日本ではこの2年間でリードレスペースメーカーおよび皮下植込み型除細動器(S-ICD)が使用できるようになり、今後これらの合併症が減ることが期待されている。リードレスペースメーカー、皮下植込み型除細動器に関してその特徴、適応となる病態、その欠点について既存のデバイスと比較しながら説明し、桜橋渡辺病院における植込み型不整脈デバイス治療の取り組みをご紹介させていただきます。

※ 詳細な内容は以下をご参照ください。
  ▼すべての図表をPDFで見る(3.62MB)


致死性心室性不整脈に対する植込み型除細動器(ICD)

致死性心室性不整脈に対する植込み型除細動器(ICD)


デバイス植込み後の合併症<br>①リードの断線

デバイス植込み後の合併症
①リードの断線


リードレスペースメーカーの利点と欠点

リードレスペースメーカーの利点と欠点


皮下植込み型除細動器(S-ICD)

皮下植込み型除細動器(S-ICD)


まとめ

まとめ